羽生結弦選手が使用するイヤホンをまとめてみたら想像以上に凄かった

私はフィギュアスケートが好きで、ソチ五輪金メダリストの羽生選手ももちろん大好きです。

試合の放送を見ていると、滑走前のウォーミングアップや出番待ちをしている羽生選手が、イヤホンで何か音楽を聞きながらノリノリになっているシーンをよく見かけます。完全に自分の世界に入ってます。

あれは大音量で好きなロックの曲を聞いてテンションを高めているのだそうで、演技のため自分の世界に入っていくルーティーンでもあるのでしょう。

まあ、他の選手もイヤホンやヘッドフォンで音楽を聞いているのはよくある風景です。

しかし、羽生くんが他の選手と大きく異なるのが、彼がかなりのイヤホンマニアだということ。ソチ五輪の時点で50本以上のイヤホンを所有し、海外遠征にも10本前後はカバンに詰めて持って行くという徹底ぶりです。（税関に怪しまれそう）

あれってどんなイヤホンなんだろうと興味を持ったので、軽い気持ちで調べてみることにしました。が、調べてまとめていくとあまりに本気過ぎてちょっと引いたっていうのが今回の話です（笑）。ヤブをつついたら大蛇がでてきた、みたいな。

credit:Tim Caynes

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羽生選手が使ってると思われるイヤホンなどのまとめ

※値段は記事を書いている時点のだいたいの価格です。変動するので注意してください。

	値段（円）	筐体の色
FitEar MH335DW	18万	黒、黄？
final audio design Piano ForteVIII	6万	金
final audio design heavenVI FI-HE6BCC	3万6千	銀
SHURE SE535LTD	4万6千	赤
Jaybird BlueBuds X Bluetooth	2万1千	白
audio-technica ATH-CKS90	2万5千	黒
Victor HA-WD100(ヘッドフォン)	6300	黒
iriver　AK120（プレーヤー）	9万7千	黒
iriver　AK120II（プレーヤー）	17万千	銀

最近多用してるのはこちらのカスタムIEM、FitEarのMH335DW。

羽生結弦オリジナルロゴ入りイヤホンかっこいい〜‼︎ 羽根に「Y」*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･'(*ﾟ▽ﾟ*)'･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･* pic.twitter.com/3cv1ZIq9BB

— ユーリ◡̈⃝♩ (@White_Legend) December 11, 2014

羽マークに、「ゆづる」のYで、「羽生結弦」っていうことかな？

こういう専門店で注文する一点物なので、真似しようと思ってもなかなか難しいです。
→カスタムインイヤーモニター(イヤモニ)一覧【e☆イヤホン】

それにしてもイヤホンの値段じゃないですよね。最近購入したカスタムIEMは18万円くらいが本体の値段で、カスタマイズ費用としてさらに4万円前後掛かっているそうです…。

※カスタマイズの内容は「Studio Reference化（スタジオリファレンス化）」という4万円のアップグレードサービスになります。

50個以上のコレクションがあるわけですから、これはほんの一部。

私も一応final audio design Adagio III FI-AD3DBLを持ってますが、これだってイヤホンにしては上出来なお値段だと思います。

なぜこんな高額で、しかも数が欲しくなるのか。一般人には理解しづらいところがありますが、イヤホンにハマるとこういうことになるみたいです。

感性が強い羽生くんだからこそ、違いが如実に感じられてしまう、なんてこともあるのかもしれません。

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2014年7月にe☆イヤホンで購入したカスタムIEMとiriver AK120II

最終的に、カスタムIEMとAK120IIをオーダー頂きました！

— 【あの有名人がご来店！】ソチ五輪金メダリスト『羽生選手』がe☆イヤホン秋葉原店にご来店！｜イヤホン・ヘッドホン専門店「ｅ☆イヤホン」のＢｌｏｇ

2014年7月17日に、羽生選手はe☆イヤホンというイヤホン専門店に行ってます。そこでカスタムIEMのFitEar MH335DWとiriver AK120IIを注文したそうです。

カスタムIEMってなんだ？

IEMとは、「イン・イヤー・モニター」の略で、その名の通り耳の中にピッタリ収まるタイプのイヤホンのこと。いわゆるカナルタイプのイヤホンのことです。

ただ、耳の形は個人差があるので、量産して作られたIEMは、フィット感にバラつきがあります。そこで耳型（インプレッション）を取ってひとりひとりオーダーメイドで作るのが、カスタムIEMということになります。

ちなみに、型取りはイヤホン屋さんとは別で、補聴器屋さんや耳鼻咽喉科でやります。コンタクトレンズ屋さんと眼科みたいな関係ですね。（5000円くらい）

プレートなどの装飾も自在にカスタムできて、オリジナリティは抜群。オーダーメイドでパーツごとにカスタマイズしていけば、なるほど高くなりそうです。

値段は安いもので4万円程度。高いものはもう天井知らずで、数十万円というのも普通な世界です。

カスタムIEMは、イヤモニとか、IEMと呼ばれるのが一般的で、元々はプロのミュージシャンの世界で広く使われていました。

カスタムIEM一番のポイントは「遮蔽性」で、型をとって作るわけですから、当然自分の耳にぴったりと収まって、一般のイヤホンとは違う遮蔽性を実現できます。

また、所有欲もかなり満たされるでしょう。友達に「貸して」って言われても、自分の耳にしか合わない一品モノなわけですから。

購入時の注意点として、高価な物なのにリセール（中古）へ回せないという欠点があります。ヤフオクに出しても「誰の耳型なんだよ」って話になりますので。

羽生くんの場合は、彼の耳型というプレミアがつくので超例外ですが…。注文時に取った耳型すらいい値段で売れそうですよね。

でもイヤホンマニアの人からすると、いろいろ渡り歩いた末のゴールがカスタムIEMになるようで、羽生くんは若くしてそこまで到達してしまったということになりますね。（羽生くんは先日20歳になったばかり）

19歳で金メダル獲得といい、生き急いでるなぁ。

カスタムIEMスパイラルという言葉もあって、アレを買ったら次はコレを買って、という状態に陥りやすいんだそうです。羽生くんは自ら「そのスパイラルにはまりたい」と言ってるあたり、本物のマニアなんだなぁという感じがします。

まだ金メダリスト羽生結弦選手だからいいですが、例えば一般家庭で旦那さんが突然10万円のイヤホン買ってきたら、家庭が不和になること間違いありません（笑）

iriver AK120IIってなに？

iriver（アイリバー）は韓国の企業で、AK120IIはこのメーカーが販売しているポータブルHi-Fiプレイヤーのこと。ハイレゾ音楽ファイルを扱えるデジタルオーディオプレイヤーです。

今の世の中、音楽聞くならiPhoneだろうって感じですが、iPhone単体ではハイレゾ音源を聞くことは出来ません。

iPhoneで充分にハイレゾ音源を楽しむには別途アプリと別の出力機器が必要で、ファイル操作やデータ容量の大きさを考えるとスマートに楽しむにはいろいろと問題があります。

羽生選手もiPhoneではなく、初代AK120を使ってハイレゾ音源を楽しんでいのですが、その後継機AK120IIが欲しかったのでそれを注文したよーということのようです。そのお値段も18万円とかするわけですが。

ハイレゾ音源ってなに？

「ハイレゾ」というのは、High Resolution（ハイレゾリューション）の略で、「高解像度」を意味します。

カメラの画質がどんどんアップして、ジャパネットのタカタ社長が「このカメラなんと1200万画素ですよ！奥さん！」と言って盛り上がっていたのと同じことが、音質に対しても起こっているということです。

ハイレゾ音源は、今まで主流になっていたmp3などの圧縮ファイルよりも、さらに細部の音まで再現することが可能です。音源が非圧縮なので、3分の曲でも250MBほどの大きなファイル容量になったりします。

ハイレゾの楽曲配信サービスも、最近は注目を集めているみたいですね。

例
ソニーmora （FFのサントラとかあるらしい）

おわり

おそらく羽生選手がイヤホンや周辺機器に掛けている金額は、100万円じゃ効かないと思います。

ファン心理としては、あの人とお揃いのアイテムを使ってみたい、同じ音を聞いてみたいと願う人も少なからず居ると思いますが、羽生くんとお揃いの物を用意できる人は、それほど多くないということになりそうです。

羽生くんはジュニア時代から熱狂的なファンがいましたが、今や押しも押されぬ国民的スターです。メーカーからしたらこぞって「うちのイヤホン使ってください」と言いたくなるのが本音でしょう。話がまとまれば、すぐにでも「羽生モデルイヤホン」が出る気がします。

引き続き羽生選手がいろんな意味で「耳目を集める」のは間違いないですね（うまいこと言いました）

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